2022/12/05 17:43
ファッションでいうと少し前までコンサバ系、古着系、モード系など女性のファッションは系統別に着る人がはっきりと分かれていたように思いますが、今はそこまで分かれている感じではなく、個々で着るものをその時々のシチュエーションによって着ているのかなと街を行く人々を見て思います。数十年前までは雑誌が主にファッションの発信で、ファッション誌がそれぞれ個性をだそうとカテゴリー別になっていたから、それを読む人たちが雑誌に影響されて、着るものがはっきりと分かれていったのかなと思います。今はSNSでどんなカテゴリーもフラットに情報を得ることが出来るし、自らのことをSNSで発信できるようになったから、ファッションによってカテゴリーに分かれることがなくなっていっているのかなと思います。
ファッションがつまらなくなった、むかしが良かったと言ってしまうのは簡単ですが、世の中が変化しているならファッションも影響受けるのは当然のことだし、むしろファッションによって人がカテゴリー別にはっきりわかれているのも奇妙な状態だったのかなと思わなくありません。けれどファッションで自分を表現する必要が薄れたため、個人のファッションの比重は少なくなっているし、皆の関心も低くなっているようにも感じます。カジュアル化がすすんでいるのもそれに拍車をかけているように思います。
それでも身につけたら気分があがる「モノ」というのはあると思うので、それってどういうことなのかなと考えます。世の中の流れを感じながら「パーツ」としての服ではなく、着る人自身が身につけると気分がよくなるような、そんな服を考え続けたいです。